国内のFX口座のなかで、MT4が使える会社の特徴、メリット・デメリットを調査しました。
2019/4/14時点で7社確認しましたが、まだまだありそうです。見つかり次第スペック調査して紹介します(ABC順に並べています)。
どの会社も個性があり、一概に「この口座だけがオススメ」というわけではないことが伺えました。
自身のトレードスタイルや重視する事柄から、最善のFX口座を選択していただければ幸いです。
最新の情報は各社公式サイトにてご確認願います。
AVATRADE(アヴァトレード・ジャパン株式会社)
※アヴァトレード・ジャパン株式会社 公式サイトトップページ(2019/4/14キャプチャ)
AVATRADE の基本情報
設立年 | 資本金 | 使用ツール |
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2007年 | 1億円 | MT4 |
口座開設費 | 口座維持費 | 取引通貨単位 |
無料 | 無料 | 1,000通貨~ |
取引時間 | ||
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取扱通貨 | ||
全20通貨
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取引可能通貨ペア | ||
全54通貨ペア
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主要通貨ペアスプレッド(通常時) | ||
USD/JPY:1.2pips | EUR/JPY:1.9pips | GBP/JPY:3.0pips |
AUD/JPY:2.6pips | EUR/USD:1.3pips | GBP/USD:2.0pips |
取引手数料 | ||
無料 |
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入出金方法 | ||
クイック:◯ | 通常入金:◯ | 他:- |
ロスカット条件 | ||
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注目ポイント | ||
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AVATRADE の特徴、メリット・デメリット
AVATRADE(アヴァ・トレード)の特徴として、イスラエル・シェケル(INS)やハンガリー・フォリント(HUF)といったマイナーな通貨を取り扱っている点が挙げられます。
様々な通貨ペアを取引することでリスクヘッジを行いたい方にオススメできるFX口座です。1,000通貨単位で取引できるため、少ない証拠金でも多くの通貨ペアのトレードが行えます。
デメリットとして、スプレッドの競争力がやや低い点が挙げられます。
スキャルピングを行うにはやや不向きと言えるため、どちらかというとスイングトレーダー向きの口座と言えるかもしれません。
デューカスコピー・ジャパン(デューカスコピー・ジャパン株式会社)
※デューカスコピー・ジャパン 公式サイトトップページ(2019/4/14キャプチャ)
デューカスコピー・ジャパン の基本情報
設立年 | 資本金 | 使用ツール |
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2009年 | 4億円 | 独自ツール、MT4 |
口座開設費 | 口座維持費 | 取引通貨単位 |
無料 | 無料 | 1,000通貨~ |
取引時間 | ||
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取扱通貨 | ||
全17通貨
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取引可能通貨ペア | ||
全48通貨ペア
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主要通貨ペアスプレッド(欧州時間帯中央値) | ||
USD/JPY:0.3pips | EUR/JPY:0.6pips | GBP/JPY:1.6pips |
AUD/JPY:0.5pips | EUR/USD:0.3pips | GBP/USD:1.0pips |
取引手数料 | ||
取引金額100万円あたり片道10円~(最大片道25円~) | ||
入出金方法 | ||
クイック:◯ | 通常入金:◯ | 他:- |
ロスカット条件 | ||
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注目ポイント | ||
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デューカスコピー・ジャパン の特徴、メリット・デメリット
デューカスコピー・ジャパンは、かつては独自ツールのJForexのみ利用可能でしたが、2019/4/2よりMT4でのトレードもできるようになりました。
ただ、個人的にはMT4よりもJForexを使った取引をオススメします。
一番の理由として、逆指値の注文方法でLongポジションにAsk基準の逆指値設定(ShortポジションにBid基準の逆指値設定)が付けられるのはJForexだけだからです。
この注文方式のメリットは、スプレッドの急拡大によるいわゆる「ストップ狩り」を食らうリスクがなくなる点です。スキャルにしてもスイングにしても起こりうるこのリスクを解消できるという点でJForexの取引ツールは優れていると考えます。
MT4でも同様の逆指値注文が使えるようになればMT4口座でもいいのですが、現状できないため、デューカスコピー・ジャパンでの口座開設をお考えの場合はひとまずJForexもお試しすることをオススメします。
その他の特徴として、NDD方式を採用した高速な取引が可能な点、スキャルピング歓迎を明言している点などが挙げられます。
特に相対取引(DD方式)を行っているFX会社では、スキャルピングをされるとポジションをフォローしきれず損害を被るリスクがあるため、場合によっては口座を凍結したりする所もあると言われています。
そんな昨今において、明確にスキャルピングOKとしている会社は貴重です。
デューカスコピー・ジャパンを使うデメリットとして取引量(金額)ごとに手数料がかかるという点は否めませんが、流動性が高い時間帯では競争力の高いスプレッドを提示しているため、トータルで考えると他社と同レベルの手数料になるともいえます。
それでいてECN(Electronic Communications Network)方式のNDD口座が使えるのであれば、手数料込みでも十分安いといえるかもしれません。
相対取引業者でトレードしていて「なんか信用できないなぁ……」と過去に感じたことがある方は、一度デューカスコピー・ジャパンのNDDを試してみることをオススメします。
EZインベスト証券(EZインベスト証券株式会社)
※EZインベスト証券株式会社 公式サイトトップページ(2019/4/キャプチャ)
EZインベスト証券 の基本情報
設立年 | 資本金 | 使用ツール |
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2007年 | 約3.1億円(2017年6月) | MT4 |
口座開設費 | 口座維持費 | 取引通貨単位 |
無料 | 無料 | 1,000通貨~ |
取引時間 | ||
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取扱通貨 | ||
全11通貨
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取引可能通貨ペア | ||
全31通貨ペア
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主要通貨ペアスプレッド(通常時) | ||
USD/JPY:.pips | EUR/JPY:.pips | GBP/JPY:.pips |
AUD/JPY:.pips | EUR/USD:.pips | GBP/USD:.pips |
取引手数料 | ||
無料 |
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入出金方法 | ||
クイック:◯ | 通常入金:◯ | 他:- |
ロスカット条件 | ||
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注目ポイント | ||
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EZインベスト証券 の特徴、メリット・デメリット
EZインベスト証券の最大の特徴として、日経225指数や米国ナスダック指数といった世界の主要指数(CFD)10銘柄を取引することができます。
これは国内でMT4が使えるFX口座ではEZインベスト証券が唯一(公式サイト情報)となっています。
FXの銘柄は比較的少ないほうですが、メジャー通貨を中心に31通貨ペアからトレード可能なため、マイナーな通貨を取引したいと思わなければ特に問題はないといえます。
スプレッドが変動性で公開されていないため、厳密なスプレッドを知りたい方はひとまず口座を開設してチェックしてみることをオススメします。
FOREX.com(ゲインキャピタル・ジャパン株式会社)
※FOREX.com 公式サイトトップページ(2019/4/14キャプチャ)
FOREX.com の基本情報
設立年 | 資本金 | 使用ツール |
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2009年 | 6.85億円 | MT4 |
口座開設費 | 口座維持費 | 取引通貨単位 |
無料 | 無料 | 1,000通貨~ |
取引時間 | ||
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取扱通貨 | ||
全23通貨
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取引可能通貨ペア | ||
全84通貨ペア
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主要通貨ペアスプレッド(19:00~23:00) | ||
USD/JPY:0.3pips | EUR/JPY:0.5pips | GBP/JPY:0.8pips |
AUD/JPY:1.2pips | EUR/USD:0.3pips | GBP/USD:0.8pips |
※赤字はキャンペーンスプレッド(2019/5/11までの予定) | ||
取引手数料 | ||
無料 |
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入出金方法 | ||
クイック:◯ | 通常入金:◯ | 他:- |
ロスカット条件 | ||
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注目ポイント | ||
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FOREX.com の特徴、メリット・デメリット
FOREX.com最大の注目ポイントは、やはり84通貨ペアもの豊富な銘柄が取引できることです。私が把握している限りでは国内最多です。
FXをしている方ならノルウェー・クローネ(NOK)や香港ドル(HKD)くらいは聞いたことがあるかもしれませんが、FXをしていても通常お目にかかれないようなイスラエル・シェケル(ILS)や、ルーマニア・レウ(RON)といったマイナー通貨まで取り扱っています。
「果たしてそんな通貨いつ取引するのか……」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、スイングトレード目線でポジションをより多くの通貨で分散して持ってリスクをヘッジしたい方にはオススメできる口座といえます。
また、取引量10000通貨からキャッシュバックのキャンペーンを毎月行っているため、小規模トレーダーでも毎月のようにキャッシュバックを受けられます。メイン口座として使いたくなる口座といえます。
スキャルパーのような取引量の多いトレーダーから、スイングトレードを行いたい方まで、多くのタイプのトレーダーに向いているFX口座といえます。
FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン 株式会社)
※ゴールデンウェイ・ジャパン 株式会社 公式サイトトップページ(2019/4/14キャプチャ)
FXTF の基本情報
設立年 | 資本金 | 使用ツール |
---|---|---|
2006年 | 約3.5億円 | MT4 |
口座開設費 | 口座維持費 | 取引通貨単位 |
無料 | 無料 | 1,000通貨~ |
取引時間 | ||
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取扱通貨 | ||
全10通貨
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取引可能通貨ペア | ||
全29通貨ペア
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主要通貨ペアスプレッド(1000通貨コース通常時) | ||
USD/JPY:0.3pips | EUR/JPY:0.6pips | GBP/JPY:0.9pips |
AUD/JPY:0.6pips | EUR/USD:0.8pips | GBP/USD:1.1pips |
ポンド円0.9pipsは、縮小キャンペーン期間終了しているのに4/14現在も継続しています。 | ||
主要通貨ペアスプレッド(10000通貨コース通常時) | ||
USD/JPY:0.8pips | EUR/JPY:1.4pips | GBP/JPY:2.4pips |
AUD/JPY:2.0pips | EUR/USD:1.4pips | GBP/USD:2.0pips |
取引手数料 | ||
無料 |
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入出金方法 | ||
クイック:◯ | 通常入金:◯ | 他:- |
ロスカット条件 | ||
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注目ポイント | ||
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FXTF の特徴、メリット・デメリット
FXTFは2019/4/1よりゴールデンウェイ・ジャパン株式会社に社名が変わりましたが、当分はFXTFのブランドがそのまま使われるようです。
FXTFの注目点は競争力の高いスプレッドです。特に1,000通貨コースはドル円0.3pipsをはじめ国内では上位のスプレッドとなっており、国内MT4口座の中ではトップクラスのスプレッドとなっています。
取引コースとして1,000通貨コースと10,000通貨コースの2種類があります。
代表的な違いは1ロットあたりの取引量※のほか、1注文あたりの最大発注数量が違うところです。
※1,000通貨コース:1ロット=10万通貨で0.01ロット単位、10,000通貨コース:1ロット=1万通貨で1.0ロット単位。1,000通貨コースのほうが1ロットあたりのサイズが大きい点は要注意
1,000通貨コースは1注文最大100万通貨まで、10,000通貨コースは1注文最大300万通貨となっています。「1ショット100万通貨もあれば十分」という方は1,000通貨コースのほうがスプレッドの狭さなども考えてオススメできます(私もそうですが、大半の個人トレーダーは100万通貨もあれば十分な気がしますが……^^;)。
あと地味な特徴として、夏時間も月曜の取引開始時間が7時台という点も注目です。窓埋めを狙ったトレードはしづらくなりますが、低流動性時に起こりうるスプレッド急拡大によるリスクを減らすことができます(週またぎのポジションがオープンと同時にスプレッド要因で切られる可能性が減る)。
以上から、FXTFはMT4口座の中でもオススメできる口座といえます。FXTFの短所といえば、取引通貨ペアが相対的に少ないこと(29ペア)ですが、メジャー通貨は全部押さえているため、メジャー通貨しか取引しないつもりであれば問題ありません。
OANDA Japan FX(OANDA Japan 株式会社)
※OANDA Japan FX 公式サイトトップページ(2019/4/14キャプチャ)
OANDA Japan FX の基本情報
設立年 | 資本金 | 使用ツール |
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2004年 | 2億円 | MT4、独自ツール |
口座開設費 | 口座維持費 | 取引通貨単位 |
無料 | 無料 | 1通貨~ (fxTrade) |
取引時間 | ||
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取扱通貨 | ||
全22通貨(東京サーバーは10通貨)
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取引可能通貨ペア | ||
全71通貨ペア(東京サーバーは28通貨ペア)
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主要通貨ペアスプレッド(NYサーバー、ベーシックコース) | ||
USD/JPY:0.4pips | EUR/JPY:0.7pips | GBP/JPY:1.4pips |
AUD/JPY:1.0pips | EUR/USD:0.5pips | GBP/USD:1.1pips |
主要通貨ペアスプレッド(東京サーバー、500K) | ||
USD/JPY:0.3pips | EUR/JPY:0.4~0.7pips | GBP/JPY:0.8~1.3pips |
AUD/JPY:0.6~0.7pips | EUR/USD:0.5pips | GBP/USD:0.8~1.2pips |
取引手数料 | ||
無料 |
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入出金方法 | ||
クイック:◯ | 通常入金:◯ | 他:- |
ロスカット条件 | ||
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注目ポイント | ||
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OANDA Japan FX の特徴、メリット・デメリット
OANDA Japan(オアンダ・ジャパン)は独自ツールfxTradeとMT4の2種類のツールから選ぶことができます。
また、MT4はNYサーバーと東京サーバーの2つに分かれており、それぞれ特徴が異なるため、どのサーバー・コースで取引すれば良いか迷うかと思います。
まずfxTradeとMT4の比較として、fxTradeは1通貨単位で取引量を決められるというメリットがあります。
逆に言うと、fxTradeを使うメリットとしてはそれくらいしかないため、1通貨単位で取引できることにメリットを感じない場合はMT4をオススメします(ロットを少なく発注するミスをしてしまうリスクを減らせる)。
NYサーバーと東京サーバーの比較では、NYサーバーは1,000通貨単位でトレードできるのに対し、東京サーバーでは10,000通貨単位のトレードとなっています。
ほかの違いとして、上の表にあるようにスプレッドが異なります。
全体的に東京サーバーのほうがスプレッドが狭く、東京サーバーの中でも500Kと1MMの2つのコースの比較において500Kが一番スプレッドが狭くなっています。
500Kコースは1回あたりの最大注文数量が50万通貨までとなっていますが、それで問題ない場合は「MT4、東京サーバー、500Kコース」が一番オススメです。
逆にNYサーバーを選ぶメリットとして、取引可能な通貨ペアが71ペアもあることが挙げられます(東京サーバーは28通貨ペアに限定)。
NYサーバーではインド・ルピー(INR)やサウジ・リアル(SAR)というような、84通貨ペアも取引可能なFOREX.comでも扱ってないようなマイナー通貨をトレードすることができますが、「そんな通貨興味ない」という方は東京サーバーでも十分です(東京サーバーでメジャーな通貨ペアは全部押さえてます)。
俺のMT4(FOREX EXCHANGE 株式会社)
※FOREX EXCHANGE株式会社 公式サイトトップページ(2019/4/14キャプチャ)
俺のMT4 の基本情報
設立年 | 資本金 | 使用ツール |
---|---|---|
2004年 | 約3.8億円 | MT4 |
口座開設費 | 口座維持費 | 取引通貨単位 |
無料 | 無料 | 1,000通貨~ |
取引時間 | ||
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取扱通貨 | ||
全8通貨
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取引可能通貨ペア | ||
全25通貨ペア
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主要通貨ペアスプレッド(通常時) | ||
USD/JPY:―pips | EUR/JPY:―pips | GBP/JPY:―pips |
AUD/JPY:―pips | EUR/USD:―pips | GBP/USD:―pips |
取引手数料 | ||
無料 |
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入出金方法 | ||
クイック:◯ | 通常入金:◯ | 他:- |
ロスカット条件 | ||
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注目ポイント | ||
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俺のMT4 の特徴、メリット・デメリット
FOREX EXCHANGE株式会社のMT4口座(俺のMT4)の最大の特徴は、NDD(No Dealing Desk)の中でもDMA(Direct Memory Access)方式を採用している点です。
NDDは約定速度の速さがウリですが、NDDの中のECN方式やSPT方式はラストルック(約定確認)という作業を行うためタイムラグがわずかながら生じ、スリッページの発生に繋がります(それでもそれなりに速いですが……)。
※ECN:Electronic Communications Network、SPT:Straight Through Processcing
一方DMA方式ではラストルックを行わないため、最速0.004秒での約定が実現します。
過去に約定や決済時にスリッページで嫌な目に遭った(損失を被った)経験がある方は、一度DMA方式のMT4を体感してみることをオススメします。
取扱通貨、通貨ペアが他の口座と比べて少なく見えますが、主要通貨ペアはキッチリ押さえているため、マイナー通貨・通貨ペアを取引する気がなければ問題ありません。
スプレッドが固定でないため明確な数値が提示はされていませんが、公式サイトのトップページにてリアルタイムのスプレッドが確認できますので、相場が動いているときに一度確認してみてください。
スイングトレードを行う予定の場合、流動性の低い時間帯でのスプレッドも合わせて確認することをオススメします。
まとめ
- 取引可能通貨ペアが多い口座
- スプレッドが狭い口座
- キャンペーンに積極的な口座
- 特殊な銘柄を取引できる口座
……などなど、それぞれの会社ごとで特徴があることが確認できました。
今回の調査を通して、イスラエルの通貨がシェケル、ハンガリーはフォリント、サウジはリアルという通貨であることを初めて知りました^^;(対円レートは把握できてないが……)。
私自身はあまりインカムゲインを目的としたトレードは行うつもりはないので、どちらかというとスプレッド(拡大の度合いが小さいところ)と約定力の高いところを優先的に選びたい(通貨ペア数はあまり重視しない)と思っています。
約定力なら俺のMT4のDMA方式に注目ですが、スプレッドの拡大具合は実際に開設してみないとわからないことなので、本格的に動き出す頃に逐一チェックしていかないとなと思いました。
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