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FXチャートの種類と、国内と海外のチャートの違いについて

基礎知識

 チャートは、2種類の銘柄の交換レートとその履歴について、横軸は時間、縦軸はレートを表示した2次元グラフです。

 FXのチャートといえばローソク足チャートが広く用いられていますが、他にも複数のチャートが存在するため、比較的まだ認知度の高いチャートについてピックアップしています。

 当サイトではローソク足チャートメインで使用します。その他のチャートはあまり使用する機会はありませんが、知っておくとわりと新たな発見があるかもしれないので、知っておいて損はないと思います。

 また、「日本人トレーダー向けのチャート」と「海外のトレーダーが使うチャート」には一部決定的な違いがありますので、その点も説明します。

※「基本中の基本」については知っている体でスタートします

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代表的なチャートの種類

ローソク足チャート

 1本で一定時間内の始値、高値、安値、終値の「4本値」がわかるローソク足が並んだチャートです。

 世界中の多くのトレーダーが利用しています。

ラインチャート

 (基本的に)時間帯ごとの終値だけを示したチャートで、線1本でレートが表示されています。

 ツールによっては、終値以外の値に変更できたりするかもしれません。

 ある通貨ペアの大方の為替レートの流れを掴むには最適なチャートといえます。

ラインチャートの問題点

 高値や安値の情報が一切確認できないため、例えば「一時的に高値を更新したあと押し戻されて引けた」ようなパターンの場合(下図)、ラインチャートで見ると高値を更新していないように見えるという問題があります。

 トレードへの影響として、上図の高値が後々抵抗線として争点になりそうな場合、ラインチャートで見える高値を抵抗線として引くと仕掛けのタイミングが早まってしまう恐れが考えられます。

 ラインチャートをメインで使いたい場合、その点(チャート上の高値が真の高値でないetc.)は常に意識しておかないといけません。

バーチャート

 バーチャート(上図)はローソク足同様4本値(始値、高値、安値、終値)が1本のバーから確認できるチャートです。

 ローソク足との違いは、実体の部分が線になっているだけの差です(下図参照)。

 バーチャートのほうが見やすいという方はバーチャートでもいいですが、直感的な見やすさ(展開の流れ)はローソク足のほうが上かなと思います。

国内のチャートと世界のチャートの違い

 日本と世界で何が違うかというと、標準時の違いがあります。

 標準時の違いは、特定の時間帯のチャートにおける始値や終値の違いを生み出します。

 そのため、ローソク足ごとで展開を考察するプライスアクショントレードでは、標準時の違いが大きな影響を及ぼす可能性が考えられ、そのことについて知っているか知らないかの違いは大きいと考えます。

 そこで、標準時の違いによる影響について説明します。

標準時の違いによるローソク足への影響

 多くのブローカーからトレードツールとして採用されているMeta Trader4(MT4)ですが、MT4の基本設定時間は東ヨーロッパ時間(UTC+2、サマータイムはUTC+3)です。

 東ヨーロッパ時間と日本時間(UTC+9)の違いから考えると、チャートの時間足ごとで下表のような影響が考えられます:

時間足影響コメント
1分足ない
5分足ない
15分足ない
1時間足ない
4時間足4本値が全て異なってしまう
日足始値・終値を6時にしている国内ブローカーは影響なし
週足ブローカーの営業時間によって始値、終値が変動するが、時差の影響はほぼなしといえる
月足始値、終値のタイミングが時差の分だけ異なる

 まず、1分足~1時間足(60分)までは影響はありません。時差が1時間単位だからです。

 しかし4時間足からは影響が出てきます。MT4の始値は、国内チャートでは足が形成されてから2時間経過したタイミングとなるため(夏時間)、ローソク足の形が全く異なることが考えられます(下図)。

4時間足で生じるローソク足形成の差

 上の図の国内チャート4時間足は、高値を一度形成し、その高値を更に更新してから反発し、ダマシの高値となって下落したことが分かりますが、海外(MT4)チャートの4時間足では、一度高値を形成してから反発し、そのまま下落しているように見えます。

 このような違いが生じうることを知っていることは多少役に立つかも知れません。

 要は、一見1回しか高値を形成してないように見えるローソク足が、標準時が違う別の国のチャートではダブルトップのように見え、2回試したことが分かるパターンになっているかもしれないということです。

勘違いを防ぐ解決策

 「では、全ての国のトレーダーが見ているチャートをチェックするために、多国籍のブローカーを端から端まで開設しないといけないのか?」というと、もちろん違います。

 対象として見ている時間足チャートについてより詳細な動きを知りたい場合は、下位時間足のチャートを見ることで解決できます。

 4時間足チャートを例にすると、1時間足や30分足などを見れば、上図の「高値を2回試した」事実を容易に知ることができます。

 もしかしたら、30分足を見ると高値を3回試しているように見えるかもしれません。

目の前のチャートから、別時間足のチャートに頭で変換する想像力が必要になりそうですね。

まとめ

国(ブローカー元)が違うがために、他者は全く異なるローソク足の形成パターンを見ているかもしれない…という事実は、今後トレードするうえでもしかしたら役立つかもしれませんので、頭の片隅に残しておくことを推奨します。

また、ラインチャートを見てトレードしている人も多少なりともいるため、その点も知っておいて損はないと思います(なかなか有効活用手段はないですが…)。


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