ボルマン本で登場するプルバックの反転の基本的性質と仕掛けパターンについて(3/3)

その2(2/3)の続きです。


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当研究所が検証したプルバックの反転の王道仕掛けパターン

本節の内容はボルマン本やブルックス本には記述されていない内容ですが、検証や実際のトレードを通して実感したよくある仕掛けパターンについて紹介します。

以下の説明ではロングについて説明していますが、ショートについても方向が違うというだけで、考え方は一緒です。

検証(トレード)は主にEURUSDの5分足を使って行ったものですが、原則他の通貨ペアや時間足でも通用すると考えます(ただ通貨の性質によって若干の違いは出てくるかもしれない)。

高値2(安値2)の足での仕掛け:高値1(安値1)でミクロトレンドラインのブレイクがあったか?

高値2(安値2)でトレンドフォローの仕掛けを考えるのは、調整のツーレッグを完了を持って仕掛けるという前提にあります。

上昇トレンドの場合、調整のツーレッグが終わる最も典型的なタイミングが高値2の足の出現タイミングになりますが、高値2の足の出現で必ず仕掛けるのではなく、ここまでの展開について観察することをお勧めします。

最初に確認するのはワンレッグ目の調整を終わらせる高値1の足の強さです。

高値1の足が、ワンレッグ目の調整で引けるミクロトレンドラインをブレイクするような展開であればそれなりに強い足と考えられ、ブル派の存在が確認できます。

このまま上昇スイングが開始するようなパターンも稀にあるかもしれませんが、その場合は基本的に見送ります(私の場合)。

高値1でミクロトレンドラインをブレイクしたのであれば、高値2の足はミクロトレンドラインに対するパターンブレイクプルバック後の仕掛け足になることがよくあります。

この場合はツーレッグ目の調整レッグの強さやシグナル足からプルバック側の勢いを判断してから、高値2で仕掛けます。

調整のワンレッグ目よりツーレッグ目のほうが下落幅や勢いが弱回っていると判断できれば、より反転の期待は高まります。

逆指値に到達せずにトレンド方向に向かってくれれば幸いですが、その前に安値3の足が直近安値を更新し、損切りとなるパターンに遭遇することもあります。

闇雲に高値2(安値2)で仕掛ければ良い……というわけではないことが分かります。

高値3(安値3)以降の足での仕掛け:二度の試しやトレンド方向への反転足が確認できるか?

先ほどとは異なり、高値2でブルフラッグをブレイクするような展開である場合、私は基本的には見送ります。

上図は、高値1の足がワンレッグ目においてミクロトレンドラインをブレイクするような展開がなく、高値1の高値とスイングの高値でブルフラッグを形成したようなパターンです。

そのフラッグをブレイクしたのが高値2の場合、高値2の前にビルドアップような展開がないと、高値2で仕掛けるのは勝率が低いと考えます(実際どうかは各自で検証してみてください)。

もちろんそのままトレンド方向に相場が動くこともあり、仕掛け足を含めて足2本分くらいまでは「仕掛けておけば良かった」と思わされるような展開が起こることもしばしばあります。

それでも仕掛けない理由は簡単で、高値2の足以降も調整のプルバックが続いて高値3、高値4の足が出現する確率が高いから(=損切りになる可能性が高いから)です。

高値2の足がブルフラッグをブレイクした場合、再度ブルフラッグや安値を試すようなプルバックが起こるのを待つのが基本線です。

その後プルバック側の仕掛けが失敗に終わったり、強気の反転足が出現し高値3の足が確認できたところで仕掛けます

ダマシの安値出現後の仕掛けとなると、プルバックの反転というより失敗ブレイクからのトレード(tff)に近いトレードパターンになります。

結局のところ、失敗ブレイクからのトレードもプルバックの反転の一部ということになります。

プルバックの反転の実例

Man
現在厳選中です。しばらくお待ち下さい……

さいごに

この「さいごに」パート(もしくは「まとめ」)では、くどいほどにForex Testerでの検証を推奨していますが、このプルバックの反転ほど深い検証を要するものはないというくらい、検証の質と量が肝になります。

プルバックの反転の理屈は簡単ですが、いざリアルチャートでトレードをしてみると仕掛けがうまくいかず、先に逆指値に到達します。

損切りが続くと、この概念を否定したくなるような場面が幾度となくでてくるかと思います。

なぜプルバックの反転のつもりの仕掛けがうまくいかないのか?

私自身が経験した「プルバックの反転の仕掛けパターンがうまくいかない一番の理由」は、法則にあてはめてトレードをしようとしすぎるところにあると考えます。

具体例で示すと、

  • 調整のプルバックに対し、高値2や安値2の足が出現したらとりあえず仕掛ける
  • 調整のプルバックが25EMAに到達したあとの包み足はとりあえず仕掛ける
  • 安値2(高値2)の足がミクロトレンドラインをブレイクしたら仕掛ける(≒パターンブレイクの仕掛け)

といった具合です。

◯◯が成立したら無条件で仕掛ける」という固定観念に陥ってしまうと、勝率は5割を切って収支もよくてトントン程度に収まってしまいます(だから自動売買は難しい)。

そこから深みにはまると、まだセットアップでもない段階で闇雲に仕掛けるなどトレードが破綻し、収支がマイナスに陥ってしまいかねません

私は「それなりに検証した」という思う段階でリアルトレード(5分足デイトレ)に移りましたが、最初は全くダメで、仕掛けては損切りの繰り返しでした。

やがて徐々に成功率が上がりプラスになったのですが、あまりの精神的な辛さに5分足のトレードを止めてしまい、そこからトレード自体もしばらく離れました。

「(収支に関係なく)トレードをしていて辛い」と感じる時点で、明らかに検証不足だったと思います。

最初の負け分は授業料、という時代は終わった

※Forex Testerで検証している様子(上画像は私が所有しているForex Tester2です)

勝とうが負けようがフラットな精神状態で居続けられることこそ、検証の意義があります。

単にスキルを向上させることが検証ではありません。

「最初の負け分(損切り)は授業料」という時代はもう終わっています。

ボルマン本のような本質を突いた書籍の購入や、Forex Testerのような検証ソフトの購入コストこそ「はじめの授業料」であり、これらをもとに十分な検証を繰り返すことで、勝つためのスキルと精神構造を身についた状態でスタートできるからです。

そう考えたら、私達はとてもいい時代にトレードができる環境に恵まれたと感じます(レバレッジの縮小化を除いて)。

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