ボルマン本で登場するパターンブレイクの基本的性質と仕掛けパターンについて(3/3)

その2(2/3)の続きです。


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パターンブレイクの実例

過去(2017年12月頃)に私が分析したEURUSDの5分足の分析記事から、パターンブレイクの実例を見ていきたいと思います。

※知識やスキルが今より怪しい時期の分析画像のため、チャートに書き込んでいる内容が異なっている可能性があります、ご了承ください。

下降トレンド中に起こったベアフラッグへのビルドアップとパターンブレイク(下図足1)

■基本情報

日付
2017/10/02 午前9時頃(GMT+3)
通貨ペア
EURUSD
時間足
5分足(M5)

※クリックすると拡大表示されます

これこそビルドアップからのブレイクという印象のパターンブレイクです。

昨晩から継続している下降トレンドに乗ることのできる仕掛けタイミングと考えます。

シグナル足が25EMAに触れたか否かあたりで反発し、足1でベアフラッグをブレイクしています。

(足1がブレイクしてないように見えた場合は、次の足での仕掛けでも問題ない)

仕掛けとしては理想的な形で入れるかもしれませんが、足2に至るまでに利確したかしてないかで最終結果が大きく変わりそうですね。

「H2」と表記している、足2の2本前の足は「定義上の」高値2です。

しかし、高値1に相当する足(H2の3本前の足)が上影陰線で引けていることから、高値2の足を「実質高値1の足」と捉えられていれば、ポジションを手仕舞うことなく引っ張れているのかなと考えます(デイトレーダーなら)。

仕掛けパターンは理想的なのに、仕掛け後の展開はいやらしいという、利確の戦略について深く考えさせられるチャートです。

Man
足2以降もポジションを持ち続けるような利確手法を構築したら、今度はトントンで手仕舞えたかもしれない他の仕掛けが損切りになるかもしれない、と…
トレードは本当に奥が深いというか、精神力や規律の遵守が試させられる職業だなと思わされます。

ポール・フラッグ・スイングのスイング地点で起きたパターンブレイク(下図足2)

■基本情報

日付
2017/11/24 午後2時頃(GMT+2)
通貨ペア
EURUSD
時間足
5分足(M5)

※クリックすると拡大表示されます

17年11月分のEURUSD分析チャートもネットにアップしている……と思ってたのですが10月しかしてないことに先程気づきました。

当日午前中の安値からの上昇スイングがポール、約3時間続いた押しがフラッグ(ブルフラッグ)で、足2がブルフラッグブレイクの足です。

ブレイク前後の足が25EMAの下を通っており、セオリーのパターンとは少し異なります。

足2の3本前に、ダマシの安値が出現し(当時はティーズブレイクと思ったのか、「T」と表記している)、ダブルボトム(トリプルボトムにも見える)となったところからベア派が徐々に撤退していった様子が想像できます。

ビルドアップと呼ぶには少し足の数やブルフラッグへの接近度は低いかもしれませんが、ダブルボトム(2回目の安値がダマシとして機能)→2本のビルドアップ→ブレイクというパターンは、パターンブレイクに分類される仕掛けだと考えます。

逆指値は、足2の1本前のシグナル足の安値の少し下に置くのが一応セオリーではありますが(ブルックス本的手法だと)、根拠としてやや中途半端です(それより少し安値を記録した足が直近にあるため)。

ロットを落としてでも逆指値はダマシの安値の下に置くほうがいいと考えます。

スキャルという観点では、足2の2本後の足の引けあたりで半分利確するのが、タイミングの1つかもしれません。

次の候補は、水平のレジスタンスラインに到達した足という印象です(ここまでくるとデイトレード)。

それ以降強い上昇スイングが続いており、1.19のトリプルゼロの前にはミクロダブルボトムも見受けられ、1.19で利確するのも惜しいくらいですね。

N波動という点では、1.19に到達する前に生じている大陽線の引けたタイミングなどが理想的な利確タイミングに見えます(N値100%達成)。

Man
損切りラインはある程度コレというものがありますが、利確は明確な答えがないから本当に難しいですね。
自身のトレードスタイルを確立させて一貫して行う必要がありそうです。

プルバックの反転調のパターンブレイク(下図足3)

■基本情報

日付
2017/11/29 午後2時頃(GMT+2)
通貨ペア
EURUSD
時間足
5分足(M5)

※クリックすると拡大表示されます

午前中のエキスパンドの波動から下方向へブレイクし、13時頃から始まった調整のプルバックが、25EMAとベアフラッグの中に吸い込まれるように推移した後のパターンブレイクです(足3)。

足3は安値3で、安値1や安値2ではブレイクできなかったベアフラッグを、初めてブレイクした足です。 ※足3の1本前の足が定義上安値3の足…に見えるかも(ほんの少し1本前の安値を下回っている)

パターンブレイクの前にビルドアップと取れる足が数本ある点、正午の強いベア派の売りのあとの初のプルバック25EMAとの典型的なパターン(←これはブルックス本寄りの考えかも)などから、比較的見えやすい仕掛け足と考えます。

もしビルドアップらしい展開がないままブレイクしていたら私は仕掛けず、プルバックを待ってからパターンブレイクプルバック(≒安値4の仕掛け)や、コンビセットアップ足の形成を待ちたいです。

仕掛け足の次の足でもたついていますが、2本後の大陰線で勝負が決した印象です。

スキャルパーなら大陰線の引けか途中で半分以上利確し、残りはスイングするのが基本戦略と考えます。

デイトレード感覚で見るなら、当日の一番安値となっている足(H3)の前後で印象的な下影陽線が3連発となっているため、遅くても最後の3本目の下影陽線が1本前の高値を上抜いたところで利確したいですね。

さいごに

絶対にしてはいけないのは、ボルマン本や本記事を読んで早速マーケットでトレードを行うことです。

知識のインプットと手法のアウトプットは全くの別物です。

分かっているはずなのにうまくいかない……ということに気付かされる頃には、資産の一部を失ってしまうことでしょう。

どれだけ文章に重要な要素を記述しても伝わりきらない要素は山程あり、この記事にしてもボルマン本で伝えたいことの一部しかなく、またボルマン本もボルマンさんが伝えたいエッセンスの一部しか表現できてないと思います。

その文章だけではインプットできない知識・スキルを手に入れるには、分析と検証を行うことが必須です。

私は、分析はMT4でできると思いますが、検証を行うにはForex Testerが最高の方法の1つだと思っています(他にもあると思いますが)。

Forex Tester (2) で検証中の画面

まずは完成されたチャートから仕掛けられたであろうパターンブレイクのエントリータイミングを見つけ出し(これはMT4等でも構いません)、その後にForex Testerを使用して動きのある中で「実際にエントリーできるか?」を体感すると、案外難しいと認識できると思います。

「案外難しい」が「なんか成功率上がってきた」となるまではある程度時間を要するかもしれませんが、その領域に至るまでに得た「文章で表現できない感覚やスキル」こそが何よりも重要だと考えます。



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