ボルマン本で登場するパターンブレイクの基本的性質と仕掛けパターンについて(1/3)

パターンブレイクという言葉はボルマン本にて登場しますが、別に彼独自の用語というわけでなく、各所で使われている言葉です(ブレイクアウトとも呼ばれる)。

パターンブレイクは、ライントレードやプライスアクショントレードを主として手法を構築しているトレーダーからすると、エントリーの根拠として最もわかりやすいものだと思います。

そのパターンブレイクの中で、ボルマン本では勝率(成功率)の高いパターンをどう見分けるかについて記述しており、参考にしている諸氏も多いかと思います。

以下、本記事では、ボルマン本において仕掛けパターンと定義されているパターンブレイクを主体として取り上げます。

本記事は、ボルマン本(FX5分足スキャルピング)やブルックス本(プライスアクショントレード入門)の内容から得たものに対する、FXプライスアクション研究所独自の解釈が含まれています。

ボブ・ボルマン氏、アル・ブルックス氏ら本人による分析、トレード手法を学びたい方は、書籍をご確認ください。

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パターンブレイクの特徴

そもそもパターンブレイクとは何か、特徴について簡単に説明します。

事前に何らかのパターンが形成されている

当然ですが、「パターン」を「ブレイク」するためには、事前に何らかのパターンが形成されていることが必要です。

パターンブレイク前に形成される主なパターン

■サポートライン、レジスタンスライン

幾度となく反発が生じている高値や安値のレートに引く水平線がサポートライン(支持線)やレジスタンスライン(抵抗線)です。

これらのラインを更新するようなレートが現れたらパターンブレイクとなります。


■ベアフラッグ、ブルフラッグ

複数の直近高値や安値が通過するような直線がベアフラッグブルフラッグです。

これらのラインは最小2つの高値(安値)でも引くことができますが、より多くの足が関わっているほどそのラインの信用度(意識しているトレーダーの数)は増えていき、トレンドの強さとトレンド(パターン)ブレイク後の強さに影響すると考えられます。


■上記の複合系

(例)レジスタンスライン+ベアフラッグ=アセンディングトライアングル

ベアフラッグ+ブルフラッグ=保ち合い(ペナント)y波動

etc…

⇒たくさんありますが、基本は上記の4つ(水平線と斜め線)です。

ブレイク前にビルドアップが発生する

パターンラインに寄り添うような、ヒゲを含めても実体の小さい足が連続して続いている状態をビルドアップとボルマン本では定義しています。

このビルドアップが形成されていることが、このあとのパターンブレイクが決まる重要な要素の1つとなっています。

ビルドアップがパターンブレイクに及ぼす影響についてはビルドアップの項にて説明します。(作成中)

ビルドアップを伴わないパターンブレイク

ビルドアップを伴わないパターンブレイクは、厳密にはパターンブレイクが決まったというよりも、調整が続いていると解釈したほうがいいかもしれません。

高確率でトレンドラインへの復帰を目指す本線(トレンド方向)の動きが発生します。

ブレイクされるまで続いていたトレンドが完全に過去になるような、圧倒的なパターンブレイクであればその限りではないかもしれませんが、トレンドラインの始点にも及ばないレベルのブレイク幅である場合、基本的に反発が来るものと考えて仕掛けない、もしくはパターンブレイクプルバックを狙うことを視野に入れるのが最善と考えます。

EMA(移動平均線)とトレンドラインでできる隙間にレートが収まる

ボルマン本では、チャートに25EMA(25本指数平滑移動平均線)を表示させています。

ビルドアップが起こると、トレンドラインと25EMAの2本の線の内側に収まるようにローソク足が形成されていきます

こうなると勝率が上がる……というものではありませんが(相場は何事も起こりうる)、ビルドアップが形成されている目安として利用できます。

他 パターンブレイクの特徴

パターンブレイクはロング、ショートどちらの仕掛けにも起こり得ます。

ロングとショートのどちらがブレイク後の継続時間が長いか……は、あまり深く考えないほうがいいと思います。

ロング(Long)はじわじわ上がるから保有時間が長くなるからロングショート(Short)は急落するから保有時間が短いからショートという概念は、パターンブレイクに関しては……もっと言うとFXに関しては正しくない格言だと(私は)思っています。
その理屈が通用するのは、おそらく株式などの「株券通貨」であって「通貨通貨」のFXは果たして…という感覚です(本当にそうかは要検証)。


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