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JAPANという環境が「勝てないトレーダー」を育成する3つの理由(3/3)

※前編(2/3):こちら

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3. 明らかな知識不足・経験不足状態でトレードする個人投機家とそれを許容する国内ブローカー

 これは2つ目の理由に若干関連していることであるが、明らかに知識や経験が不足したトレーダーがいきなりトレードを行っているという根本的な理由が存在する。

 …しかし、そのようなレベルのトレーダーがトレード「できてしまう」のは、日本のブローカーの口座開設条件が緩すぎることも起因していることは言うまでもない。

オトナなら基本誰でも開設可能な金融庁認可の国内ブローカー

 成人しており収入さえあれば、トレード経験など皆無でも国内ブローカーは口座を開設させてくれる。

 なんとも素晴らしいブローカーたちである。

 彼ら(ブローカー)は初心者トレーダーがキャッシュバック目的で開設していることは百も承知だと思う。それでもホイホイ開設させてくれるのは、プロスペクト理論に裏打ちされた損切り回避の心理(そして損大利小のトレード)が、キャッシュバック額以上の支払い(≒損失)を生んでくれることを理解しているからとしか思えない。

 ちなみに、筆者は収入もトレード経験もろくにない大学院生のときにリアル口座開設を依頼し、そしてあっさりと通った

 再度書くが、国内ブローカーはなんとも素晴らしいブローカーたちである。

手法なんて「買えば」誰でもカンタンに勝てる、という幻想を確信する愚かなトレーダーたち

 料理の鉄人からおいしいフカヒレの姿煮の作り方を教えてもらったとする。帰宅時にはレシピまでもらった。

 さて、明日から料理の鉄人と同等のレベルでフカヒレの姿煮を作れると思うだろうか?

 この問に対して「YES」と答える人は極めて少ないだろう。

 どれだけレシピに詳しく調理方法が書かれていても、フカヒレを火にかけるタイミングや火力の細かい調整、調味料を追加するタイミング等、料理の修行不足から紙に表現しきれない領域までしっかりとこなすことができない…と考えるからである。

 これをFXに置き換えて考えてみたい。

 毎年億単位の金をマーケットから稼ぐトレーダーから勝てる手法を教えてもらったとする。細かい仕掛けや利確タイミングまで紙に書いてもらった。

 さて、明日から額はともかく、億トレーダーと同等のレベルで勝てるようになると思うだろうか?

 この問も当然「NO」である。

 …が、筆者にはこの質問に本気で「YES」と思っている人が多いと感じざるを得ない。その裏付けが商材ビジネスの成り立っている現状である。

 数万円の商材をホイホイ買っては負けトレードを繰り返し、「書いてるとおりにやったが勝てない」だの「詐欺」だの唱えつつ新しい商材を追い求める人がいるからこそ、日夜新たな商材が生まれているのである。

 中には、本当に勝っているトレーダーがその手法をありのままに表現した商材が世の中に存在しているかもしれない。しかし、初心者トレーダーにとってはその貴重な商材ですら負けを量産する手法に化かすのである…。

さいごに:勝てないトレーダーから脱却するための思考と対策

 以上、「社会風土」・「制度と環境(ブローカー)」・「トレーダーのレベル」という3つの観点から「日本」という国で勝てないトレーダーが育成される理由について述べた。

 幸運なことに、このような環境に身をおいていると自覚し、観念を変えさえすればトレードのリザルトは一変させることができると考える。

 最後ではあるが、「日本」という環境で勝てる「日本人」になるために書き換えるべき観念と行動について述べて終了したい。

勝率なんて10%でもいい

 まず、何よりも言いたいことは「人生もFXも勝率は100%でなくて良い」ということである(大した人生経験を歩んでいないため、ここで人生について語るのは控えたい)。

 たとえ勝率が50%だったとしても、1回の利確で損切り複数回分に匹敵する利益を出せる手法であれば、長期的に見ると資産は当然増える。これは勝率が25%でも10%でも同様の理屈である。

 勝率10%なら、自分のトレード手法が「1勝8敗で利益が出る」ような手法であることを検証で実証済みであれば、もう将来的に資産が増えるのは(ほぼ)確定である。

 この当たり前に聞こえる理屈は、言われたら「分かってますよそんなの」と言いたくなるが(昔の私もそうだった)、この概念こそがFXにおける資産形成の本質であることを心の底から納得しているトレーダーが少ないと感じる。

 「FXは(日本社会とは違って)失敗しまくっても良い」…まずこの観念を絶対的なパラダイムとして脳内に落とし込むことで、トレードで成功するために行うべきこと、そして難易度は大きく下がるだろう。

ルールを把握する

 ひとまず25倍であろうと国内でトレードを続ける場合、ブローカーごとで若干異なる売買ルールをしっかり把握しておくことが重要である。

 ここでいうルールというのは、ほぼロスカットルールを指す。残りの一部はブローカーごとで用意されているツールの使い方や可能な注文の種類などである。

 証拠金維持率が50%を切ったら即カットなのか、ロールオーバーのタイミングで証拠金維持率が100%を切っていたらカットなのか、全てのポジションが切られるのか、含み損の大きいポジションから順に切られるのか、ロットが大きいポジションから切られるのか…

 特に相対取引業者でトレードしているのであれば、取引相手はトレーダーやマーケットでなくブローカー(相対取引業者)であることを忘れないでおきたい。

分析と検証を繰り返す

 この項は自戒の念をやや多分に込めている。

 安定的に勝ちたいのであれば、その手法が永続的に勝てる手法であることを細胞レベルにも叩き込ませるくらいの圧倒的な分析量と検証量が必要である

 「勝てる」と確信があるからこそ目先の連敗にも怯まずトレードが可能になる。目の前のチャートで淡々とセットアップを探し、仕掛け足で仕掛けられることができる。

 ここでいう勝てるというのは先述のとおり「勝率◯%」という検証データを有していること、そして「リスクリワードレシオ(もしくはプロフィットファクター)が1よりも大きい」ことを実証していることを意味する。

 ここまでできていれば、ブローカーが少し邪魔をしてこようとも安定して勝つことができるだろう。



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