波動パターンの考察 – ダブルトップ 基本編(3/3)

その2(2/3)の続きです。


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ダブルトップの類似パターン

 上図のようなダブルトップは絵に描いたような(実際絵として描いたのですが)理想的なダブルトップで、2つの高値が全く同じ値をつけています。

 実際のチャートでは高値が全く揃うというパターンは多くなく、これと似たようなパターンが多く出現します

 多少形が異なっていても「ダブルトップ」として定義されるパターンは多くあります。

 それらのパターンの紹介と、波動形成の考察を行いたいと思います。

2度目の高値が少し低いダブルトップ

 最初につけた高値に対して、2度目の高値がやや低いダブルトップです。

 このパターンで厄介なのは、2度目の高値を「ダブルトップとなりうる高値」と見るか否かがトレーダーによって二分することです。

 「ダブルトップの高値でない」と考えるトレーダーは、この後に「本当の高値」の出現を期待するため、ネックラインをブレイクしても売りを仕掛けない選択肢も生じます(もう一度上昇するのではないかと考えるため)。

 その結果、ダブルトップ形成を期待した仕掛けが減り、思ったほどの下落が見込めなくなります(もちろんそのまま下落する可能性もある)。

 売る方も買う方も様子見になっていった結果、ウェッジの波動やバーブワイヤーへと展開する可能性も生じます。

2度目の高値が少しオーバーしたダブルトップ

 2度目の高値が1度目の高値を上回って、高値を更新の直後に下落したダブルトップです。

 このタイプのダブルトップは、高値更新時にブル派のエントリーがある程度あったと考えられ、その後の下落により行き場を失ったブル派が多くいる可能性を示唆しています。

 そのまま下落しネックラインをブレイクした後や、1本前の足の安値を下回った足(安値2の足)など、高値更新で買って追い詰められたブル派が売り戻しを行いそうなところでに売りを仕掛けられれば、ダブルの圧力の勢いを利用し大きいリワードを得るチャンスがあると考えます。

 高値更新のレベルによっては、上記で説明したような高値更新失敗ではなく、ダウ理論等で提唱されている「高値切り上げ=トレンド継続」と判断され、ブル派の売り戻しやベア派の仕掛けが思ったほど小規模に終わる可能性もあります。

トリプルトップ

 トリプルトップは高値を2度ではなく3度つけて反発したパターンです。

 ダブルトップが2回起こったと考えれば、トリプルトップもダブルトップの一種と考えることができます。

 各場面(高値到達時やネックライン到達時)における基本的な考え方はダブルトップと変わりません。

 ただ、高値2回の(普通の)ダブルトップと比較すると、トリプルトップのほうがより多くの市場参加者がいる可能性が高いと考えられるため(攻防を繰り返す度に参加者は増えていく)、ネックラインのブレイクやダマシとなったあとの値動きはダブルトップよりも大きくなることが考えられます。

 逆に、ブル派・ベア派がいい塩梅で退場していって、ボックスやウェッジのパターンに陥ることも考えられるため、ブレイクアウトトレードを目論む際は注意が必要です。

ダブルトップにおけるトレード戦略

 ダブルトップを形成したとき、またしそうなときは、上位時間足などを確認してトレンドが上昇なのか下降なのかをまず判断することが賢明です。

 ここでは、上昇トレンドや下降トレンドにおいて、ダブルトップが形成されそうなときの基本的な戦略や考え方について説明します。

上昇トレンド:むやみに売るのは危険

 上昇トレンドが形成されていると判断されているとき、2度目の高値の形成直後に売りを仕掛けるのはやや勝率が低い逆張りトレードになってしまいます。

 ダブルトップが発生しかけている時間足では反転しそうに「見える」展開かもしれません。

 しかし、より大きな時間枠でトレードを行いたいと思っているトレーダー(デイトレーダーやスイングトレーダー)にとっては、2度目の高値をつけたあとの下落は、次の仕掛けのための単なる小さい調整の下落でしかありません。

 ダブルトップで売ったポジションが、目標値に達する前に大きな上昇の波に飲まれ、良い結果を得られずに終わる可能性が高くなります。

下降トレンド:継続的な下落のシグナルとなり得る

 逆に下降トレンドが形成されていると判断できる場合、ダブルトップは継続的な下落へのシグナルとなり得ます。

 1回目の高値をつける前の上昇を調整の最初のレッグと考えると、2回目の高値に向けた上昇はツーレッグ目となり、その後の下落がちょうどブルックス本的解釈だと安値2の足が出現するタイミングとなります。

 ツーレッグの調整の終了がちょうどダブルトップの2回目の高値出現時となったとき、慎重派、積極派双方のベア派の思惑が「売り」で一致し、下落継続の強い波動が形成される期待が高まります。

 2回目の高値が1回目の高値より少し上回ったりした後に下落した場合だと、焦って買いを仕掛けて追い込まれたブル派の売り戻しも加わり、ダブルの圧力となる可能性も高まります(≒勝率も上がる)。

まとめ

 ダブルトップの基本は、高値を2度つけてネックラインをブレイクしたときに初めて「ダブルトップが形成された」と認識するべきと考えます。

 その理由として、ネックラインをブレイクするまでにダブルトップと認めるのは逆張りの仕掛けを誘発することとなり、その結果勝率が低く、リワードも小さいトレードを強いることになるからです。

 また、「ダブルトップ時に仕掛ける」場合、どのパターンを狙うかあらかじめ明確なルールを決めておくことも重要です。

 ダマシ(失敗ブレイク)のあとしか狙わないのか、愚直にネックラインを割る度に仕掛けるのか…その仕掛けプランにリスクリワードがどれくらいあるのかはForex Tester等で分析・検証を行って試すことをお勧めします。



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