チャートの種類と国内・海外チャートの違いについて(2/2)

その1(1/2)の続きです。


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国内のチャートと世界のチャートの違い

 日本と世界で何が違うかというと、標準時の違いがあります。

 標準時の違いは、特定の時間帯のチャートにおける始値や終値の違いを生み出します。

 そのため、ローソク足ごとで展開を考察するプライスアクショントレードでは、標準時の違いが大きな影響を及ぼす可能性が考えられ、そのことについて知っているか知らないかの違いは大きいと考えます。

 そこで、標準時の違いによる影響について説明します。

標準時の違いによるローソク足への影響

 多くのブローカーからトレードツールとして採用されているMeta Trader4(MT4)ですが、MT4の基本設定時間は東ヨーロッパ時間(UTC+2、サマータイムはUTC+3)です。

 東ヨーロッパ時間と日本時間(UTC+9)の違いから考えると、チャートの時間足ごとで下表のような影響が考えられます:

時間足 影響 コメント
1分足
5分足
15分足
1時間足
4時間足 4本値が全て異なってしまう
日足 始値・終値を6時にしている国内ブローカーは影響なし
週足 ブローカーの営業時間によって始値、終値が変動するが、時差の影響はほぼなしといえる
月足 始値、終値のタイミングが時差の分だけ異なる

 まず、1分足~1時間足(60分)までは影響はありません。時差が1時間単位だからです。

 しかし4時間足からは影響が出てきます。MT4の始値は、国内チャートでは足が形成されてから2時間経過したタイミングとなるため(夏時間)、ローソク足の形が全く異なることが考えられます(下図)。

4時間足で生じるローソク足形成の差

 上の図の国内チャート4時間足は、高値を一度形成し、その高値を更に更新してから反発し、ダマシの高値となって下落したことが分かりますが、海外(MT4)チャートの4時間足では、一度高値を形成してから反発し、そのまま下落しているように見えます。

 このような違いが生じうることを知っていることは多少役に立つかも知れません。

 要は、一見1回しか高値を形成してないように見えるローソク足が、標準時が違う別の国のチャートではダブルトップのように見え、2回試したことが分かるパターンになっているかもしれないということです。

勘違いを防ぐ解決策

 「では、全ての国のトレーダーが見ているチャートをチェックするために、多国籍のブローカーを端から端まで開設しないといけないのか?」というと、もちろん違います。

 対象として見ている時間足チャートについてより詳細な動きを知りたい場合は、下位時間足のチャートを見ることで解決できます。

 4時間足チャートを例にすると、1時間足や30分足などを見れば、上図の「高値を2回試した」事実を容易に知ることができます。

 もしかしたら、30分足を見ると高値を3回試しているように見えるかもしれません。

目の前のチャートから、別時間足のチャートに頭で変換する想像力が必要になりそうですね。

まとめ

国(ブローカー元)が違うがために、他者は全く異なるローソク足の形成パターンを見ているかもしれない…という事実は、今後トレードするうえでもしかしたら役立つかもしれませんので、頭の片隅に残しておくことを推奨します。

また、ラインチャートを見てトレードしている人も多少なりともいるため、その点も知っておいて損はないと思います(なかなか有効活用手段はないですが…)。



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