ボルマン本で登場するプルバックの反転の基本的性質と仕掛けパターンについて(1/3)

プルバックの反転は、ボルマン本で出てくる用語です。

私は、このプルバックの反転を極めることこそ相場の本質を究めることと言っても過言ではない、というくらい重要な要素だと考えています。

理屈自体はそれほど難しくなく、むしろ簡単で、話を聞くだけだとスッと頭に入ると思います。

しかしながら、これをリアルトレードで実践するのは非常に難しく、途中で諦めたり「でたらめな理論だ」と結論づけて別の道に走る人も多くいるのではと思います。

本記事では、そんなプルバックの反転の基本的性質、セットアップパターンから仕掛けパターンまでを説明します。

終盤では、数ヶ月の検証とトレードで実感した、王道のプルバックの反転パターンも公開します。

本記事は、ボルマン本(FX5分足スキャルピング)やブルックス本(プライスアクショントレード入門)の内容から得たものに対する、FXプライスアクション研究所独自の解釈が含まれています。

ボブ・ボルマン氏、アル・ブルックス氏ら本人による分析、トレード手法を学びたい方は、書籍をご確認ください。

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プルバックの反転(通称:pr)の特徴

「プルバックの反転」という言葉自体は、その名前の通りプルバックが反転した部分を指しています。

トレンド方向に進んでいた相場が、主に推進側の利確と調整側のスキャル(短期間)の仕掛けによってプルバックが発生する……と考えられています。

その後、再びトレンド方向に相場が推移したタイミングプルバックの反転です。

ボルマン本では、このタイミングでの仕掛けをプルバックの反転と呼び、第9章の連続した日中チャートでは、チャート上に記号としてprと表記しています。

基本的に順張り

プルバックの反転は、基本的に順張り(トレンドフォロー)の仕掛けです。

言い方を変えると、プルバックの反転とは押し目買い戻り売りのことを指しています。

トレーディングレンジにおけるプルバックの反転は、考え方によっては逆張りとも言えなくもないですが、「プルバック」自体が基本的にトレンド方向に対する反転の波動を指しているため、やはり順張りと考えるのが妥当です。

なお、ブルックス本に記載されている「プルバック(Pullback)」の考え方は以下のとおりです:

トレンドやスイングやレッグのなかにできる一時的なカウンタートレンド方向の動き(押しや戻り)で、(以下略)

アル・ブルックス 著、 井田京子 訳「プライスアクショントレード入門」(Pan Rolling社) 用語集より p.576

「プルバック」で仕掛けるなら逆張りかもしれませんが、プルバックの反転での仕掛けは順張りであることが伺えます。

トレンドは(なかなか)裏切らない

上図のような上昇トレンドが形成されている場合について考えてみます。

マーケットに参加している多くのトレーダーは、プルバックの開始とともに「どこかでまたトレンド方向に転換する」と考え、押し目買いのタイミングを待ちます。

この流れは、「そろそろトレンドが収まるのでは…」という考えが多数派を占めない限り続きます。

そのような考え(トレンドが収まる、転換する)が生じるパターンとしては、チャネルラインの上抜けやダブルトップの形成といったテクニカル的要因(≒プライスアクション的要因)がありますし、要人発言や経済指標などによるファンダメンタルズ要因なども考えられます。

どちらにしても、トレンドが破綻するような要因が発生するまではプルバック→反転の流れが続きます。

この反転の部分でなんらかの根拠を持って仕掛けることが、プルバックの反転の基本戦略です。

場合によってはパターンブレイクでもあるし、パターンブレイクプルバックでもある

プルバックの反転は、その仕掛け足の形によっては、別記事にて先述しているパターンブレイクパターンブレイクプルバックにも含まれると考えます。

上図の左側は、ビルドアップを伴う典型的なパターンブレイクの仕掛けパターンですが、トレンドラインを考慮しなければプルバックの反転とも解釈できます。

上図右側はパターンブレイクプルバックの典型例ですが、これもパターンブレイク後に再度プルバックが起きた後のプルバックの反転の仕掛けと解釈できます。

プルバックの反転とパターンブレイク・パターンブレイクプルバックの関係

私が考える、「プルバックの反転とパターンブレイク・パターンブレイクプルバックの関係」をベン図で表すと上のような形に収まります。

たまにある亜種を除くと、パターンブレイクとパターンブレイクプルバックはプルバックの反転の一部と考えられ、結局2つの仕掛けパターンを極めようと思ったら、プルバックの反転を極めることが最短と考えます。

それでも、ボルマン本でパターンブレイクとパターンブレイクプルバックがプルバックの反転とは独立して説明されているのは、パターンブレイクとパターンブレイクプルバックは逆張りでも成立するからと私は考えています。

他の理由として、「トレンドライン」というわかりやすい基準がある分とっつきやすいというメリットから、プルバックの反転パターンの中では説明しやすいから……という考えもあると思います。



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