波動パターンの考察 – エリオット波動 基本編(1/3)

 エリオット波動は時に「ある」とか「ない」とかその存在自体が議論の対象になったり、オカルティックに取り上げられているところも見受けられるときもあります。

 私自身はエリオット波動があるかどうかはどうでもよく、エリオット波動の「ようなもの」であろうとトレードに活かせさえすればそれでよいという考え方を持っています。

 と同時に、エリオット波動は「他の概念」と組み合わせることで、その存在意義とトレードへの活用が図れると考えています。

 本記事では、エリオット波動の基本的な概要と、エリオット波動と他の概念を組み合わせた上でのトレード戦略の大枠について考察しています。

 特にスイングトレードを行いたい方にとって参考になりましたら幸いです。

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エリオット波動の基本波動パターン

 エリオット波動は、一般には上昇5波と調整3波で構成される「上昇エリオット波動」のことを呼んでいることが多いですが、上昇とは逆の下降5波と調整3波で構成される「下降エリオット波動」も存在するとされています。

 この2つの波動について説明します。

上昇エリオット波動

 上図が上昇エリオット波動の典型例です。

 1波~5波までの上昇(推進)と下降(調整)の繰り返しを上昇五波、そのあとのabc(いろいろな表記方法がありますが、当サイトではa, b, cとします)の波動を調整三波と呼んでいます。

 波を2種類に分けると、下図のように構成されます(緑:上昇五波赤:調整三波)。

下降エリオット波動

 上図は、上昇エリオット波動とは真逆である下降エリオット波動の典型例です。

 1波~5波までの下降(推進)と上昇(調整)の繰り返しが下降五波、そのあとのabcの波動を調整三波と呼んでいます。

 波を2種類に分けると下図のように構成されます(赤:下降五波緑:調整三波)。

最も「エリオット波動」を個人的に感じた実際のチャート例

EURAUD 日足(2017年)

 一見ただ上昇しているだけに見えますが、以下のようにイメージすると上昇エリオット波動が見受けられます。

 調整1波が始まったあたりから意識し始め、調整1波目と3波目がほぼ同じくらいの推進幅である点が印象的でした。

 これくらい美しい例が毎回登場するとは限りませんが、見ているチャートのどこかでエリオット波動の存在を確認することができます。

エリオット波動の基本的特徴

 エリオット波動を相場から描く際にはいろいろとルールがあるようですが、その中でも特に重要だと思う箇所についてのみ挙げたいと思います。

 その他特徴はWEB検索すると見つけられると思いますが、眉唾ものの内容も多いような気がするので、検索の際はお気をつけください(このサイトの内容も自称「エリオット波動専門家」が見たらそう感じるかもしれない)。

第3波が一番長い

 エリオット波動における一番の特徴が、第1波から5波の中で第3波が(期間と値幅を結んだ直線が)最も長いと言われていることです。

 時折長い第5波が見られるときもありますが、それでも一般には第3波が一番長いと言われています。

 そのため、上昇五波の各終点を示し合わせたときに第1波が一番長い場合、エリオット波動の始点が間違っていると考えられます。

第4波の安値が第2波の安値を下回らない

 上昇エリオット波動の場合、第4波の安値が第2波の安値を下回るようなパターンはエリオット波動として認められないというルールがあります。

 つまり、第4波までは「高値切り上がり、安値切り上がり」が基本原則となります。

調整波の終了に合わせて新たなエリオット波動が始まる

 調整の3波目であるcの波動から再び上昇第1波へと移り、新たな上昇エリオット波動を描きます

 第3波の途中で突然上昇エリオット波動が下降エリオット波動に変わるというようなことはなく、考える必要はありません。

推進波の終了時に逆方向のエリオット波動が始動する?

 第3波の途中でエリオット波動が変わることはないと書きましたが、時折、第5波完了後に調整1波(a波)でなく下降エリオット波動の第1波が始まったと解釈しないと、以降の波動を説明しきれないと感じるパターンが個人的に見受けられます。

 世界的にどう解釈されているかはわかりませんが、「第5波終了→逆方向の第1波スタート」の可能性だけは頭の片隅に入れておいてもいいのではないかと考えています。

※この考え方は純粋なエリオット波動論者にとっては「邪道」である可能性があるのでその点ご承知おき願います。

下位時間足、上位時間足にもエリオット波動が存在する(フラクタル)

 あなたがある時間足を対象に想定した上昇エリオット波動について、その上位時間足チャート(例えば1時間足を見ていたならば4時間足など)を見ると上昇エリオット波動の一部であるということがわかると思います。

 上図は、上昇エリオット波動1個分が上位時間足で見ると第1波と第2波である例です。

 そして、上図はある時間足における1つのエリオット波動が、下位時間足ではエリオット波動4個分に相当していることを示した例です。

 かならず下位時間足4個分とは決まっておらず、場合によっては3個であったり5個であったりすることもあるかもしれません。



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