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JAPANという環境が「勝てないトレーダー」を育成する3つの理由(2/3)

※前編(1/3):こちら

「失敗」という言葉の捉え方が完全ネガティブ

 人間は失敗して初めて成長する。

 このような言葉をたまに目や耳にすると思う。そして「なるほど」と思ったり「そのとおり」と思ったりすると思うが、いざ私生活に置き換えると「失敗なんてしたくない」と考える

 これは、「失敗」という言葉を悪い意味だけに捉えているからだと考える。そして、「失敗はダメなことだ」ということを子供の頃から根深く教育しているのが日本の教育システムでもある

 もし自分の息子がストーブの上に置かれたものやストーブそのものに触ろうとしていたら、実際に触る前に「ダメ!」と叫んで叱る。日本では当たり前の光景であるが、こと海外ではあえて触るまで放置してやけどさせることで「ストーブの上に置かれたものを触ってはいけない」ということを失敗から学ばせると聞く。

 軽いやけどなら時期に治るため、この程度の失敗ならどんどんさせれば良い…という考え方である。日本ではこのような考えで教育をする親や教師は限りなく少ないと感じる。

 冒頭の言葉を借りるなら、失敗は成長のための要素であり、失敗の繰り返しが成功へと導くことは多々ある。失敗はある種の喜びを持って迎え入れる概念であるといっても過言ではない。

 かの発明王ことトーマス・エジソンも、実験に失敗する度に「うまくいかない方法を発見した」と失敗をポジティブに捉えられたからこそ数多の発明を生み出したことは言うまでもない。

 「失敗は勉強であり発見である」—これもエジソンが言ったとされる言葉であるが、FXにおいても同様であり、勝てないトレーダーから脱却するための重要なパラダイムである。

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2. わざと勝てないようにしていると勘ぐりたくなるような日本のFXの制度

 章題を見て何のことを言わんとしているか分かった方もさぞかし多いと思うが、「レバレッジ25倍規制」と「ロスカット制度」のことを示している。

 これらの制度は、相対取引業者にとって通称「ストップ刈り」を行うには格好のルールである。

 月に数度ある高ボラティリティを生み出す指標発表や重要会見のタイミングでスプレッドを極端に拡大させ、逆指値や口座維持率がロスカット基準を割ったポジションを全部決済する。この時にポジションを業者側が全部「呑んで」いた場合、トレーダーの損失は全て業者の利益となる。

 実際そのようなことを行っている業者がいるかいないかは定かではないが(いろいろ話は聞いているが、事実関係は不透明なためここでは伏せておく)、理論上可能であるところにトレーダーにとって疑念が湧いてしまい、トレードにマイナスに働くのは当然のことである。

 もちろん、こんな噂レベルの話だけで「レバレッジ規制とロスカット制度は悪だ」と言うつもりはない。

わざわざ勝ち辛い状況を生み出した(一部の)愚かな日本人トレーダー達

 レバレッジはギャンブル用オプションではない。もしそう思っているのであれば一旦マーケットから離れることを推奨する。

 昔、まだレバレッジ規制がなかった頃、日本人の「明らかに経験不足なトレーダー」は、このレバレッジをバクチのごとく利用し、結果一瞬で資産を溶かしたり、支払い不可能な追証を発生させ、問題化した。

 一部の愚かな日本人トレーダーのおかげで、金融庁は「トレーダーを守る」という名目でレバレッジ規制を設けることとなった。最初こそ倍率は3桁だったが、あれよあれよという間に25倍に落ちた。

 ご承知ではあると思うが海外にはこのような規制はなく、少なくても200倍、ブローカーによっては1000倍ものレバレッジをかけることができ、そして追証はなしというルールを採用している。

 実際問題「訓練されたトレーダー」であれば、レバレッジは100倍であろうと2000倍であろうと問題はない。

 レバレッジは取引に必要な証拠金を少なく済ませるための制度であり、ただただ便利な概念でしかないのだ。

 これがグローバルスタンダードではあるが、「日本特別仕様」は他の追随を許さない。

 レバレッジ25倍…これは「私たち日本人トレーダーはレバレッジをバクチがわりに利用しちゃう馬鹿集団です(だから規制しています)」と世界に自己紹介しているようなものではないだろうか。

レバレッジ25倍規制は勝てるトレーダーから勝機を奪う

 レバレッジ規制により、訓練されたトレーダーは「仕掛けさえすれば一定確率で勝てる」機会が目の前にあるのに仕掛けられない…という弊害に遭うことになった。

 一応証拠金が足りるので仕掛けることはできる、でも仕掛けたポジションが含み損を抱え証拠金が不足した瞬間に、既に建てているその他のポジションが全て切られてしまう…そのリスクを考えたら仕掛けられないという事態に遭遇することになったのである。

 対策はズバリ証拠金を追加する、ワンショットのロット数を減らすの2択。追加する証拠金がなければなくなくロット数を減らすしかなく、その結果利益は減る。

 結局レバレッジ規制は、訓練されたトレーダーにとって勝機を失い、利益をも減らす最悪のルールとして立ちはだかっている

 こんなルールを適用しているのは世界広しといえど日本だけである。

※と思っていたが、ESMA(欧州証券市場監督局)もレバレッジ規制を進めているとのこと。

もし10倍になったら、ESMA規制下ブローカーを除く海外ブローカーを視野に入れるべき

 そして、2017年以降はただでさえ馬鹿げている25倍を10倍に変更しようという案がまことしやかに囁かれていることは、多くのトレーダーの耳に届いているかと思われる。

 結局ご破算になった…と思われる(思いたい)が、さすがに10倍になったらもう看過できないレベルである。

 25倍だとなんとかギリギリ使えるが、10倍まで落ちると(現状余剰資金が少ない)個人投機家が投機としてFXを行うのは時間の無駄だから止めたほうがいいかもしれない。

 こうなってしまってはさすがに取引ブローカーを海外に変えたほうがいいだろう。筆者はそうする予定である。

 よく「海外FXの利用は違法」と唱える人間がいるが、海外のブローカーを使用することを禁ずるような法律は存在しない(違法だと言うのであれば、どの法に反しているのか提示されたい)。

 わざわざ「勝ち辛い環境」でトレードする必要などないのである。



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