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JAPANという環境が「勝てないトレーダー」を育成する3つの理由(1/3)

 「なかなかトレードで勝てるようになれない」と嘆くトレーダーが多いことは筆者だけでなく、誰しもが知っていることだと思う。

 それでもトレードを繰り返し行うのは、「いずれ勝てるようになる」という根拠のない確信がどこか心の奥底にあるからだと考える。

 しかし筆者が思うに、この「日本」という国は、トレーダーにとって勝てないように仕組まれていると陰謀論を唱えたくなるほど過酷な環境であると思わざるを得ないのである。

 要するに、勝てないのはある意味当たり前なのだ。

 日本という環境が勝てないトレーダーを育成している…その思う理由を大きく3つに分けた。

 これらの理由はある程度「既に分かっていること」かもしれない。しかし改めて認識し、今まで常識だと思っていた観念に少し変化を加えることで、勝てるようになるための思考や、すべき行動が思いつくかもしれない。

 筆者が奇跡レベルでてんで勝てないトレーダーだった頃、以下のことについて深く考えたことがなかった(考えようとも思わなかった)。

 やがて収支がトントンレベルまで上達し、そして将来的に期待が持てる程度に勝てるようになった今では、以下の「勝てない理由」を理解し、自分がその思考にはまらないようにすることは常々意識していると考える。

 「常々意識している」と書いたのは、たまに無意識のうちに暗黒面に落ちそうになるときがあるからである。それだけ我々日本人に根深く根ざしているトレードに余計な観念を取り払うのは大変なことである。

 筆者がこの文章を書いたのは、いずれ自身が読み返して我に返るときがくるかもしれないことに対する備えであり、また運良くこの文章を見つけた現状収支が芳しくないトレーダーにとって少しでもプラスになればという思いからである。

 この記事が多くのトレーダーにとってプラスになれば幸いである。

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1. 「1回のミスも許されない」という社会が塩漬けトレーダーを量産する

 高校・大学を中退した、大学受験に失敗して浪人した、大学で留年した、新卒で就職できなかった、入社してから3年以内に退職した…

これらを経験した人に対し、多くの日本人は「不出来な人間」というイメージを持つ。

 実際そうである人間も少なからずいるかもしれないが、中退や留年という行為は悪ではなく、長期的に見ると失敗でもない(短期的に見ると失敗かもしれないが)。要は、それほど厳しい目で見る必要など全くないのである。

 しかし、(他国がどうかはともかく)日本という環境においては、上記の経験は社会通念上「ミス」(失敗)とみなされる。

 一気に社会から邪魔者と蹴落とされ、人生を高難易度に仕立て上げることもしばしばある。

 このような「1回のミスも許されない社会風土」が渦巻く日本という国は、トレーダーにとって決定的不利な精神状況を着実に育成してしまうのである。

ミスしてはいけないという意識が、「勝率100%主義」という絶対的な観念を生み出す

 社会の常識がそのままFX(投機)においても常識であるとは限らないのが、投機の複雑かつ面白いところである。

 ミスしてはいけない、怒られないようにしないといけない、失敗したくない…表現方法はさまざまあるが、日々の生活でこのような思考を繰り返していると、当然FXにおいても「失敗はダメ」という思考が生まれるのは当然の論理である

 ここで投機における「失敗」というのは、「含み損を抱えること」を指すこともあるかもしれないが、「損切りを行うこと」を指すことにする(そのほうが分かりやすい)。

 損切りは、いわば自分のトレードが「失敗でした」と認める行為である。そのため、失敗を認めるのがイヤで二の足を踏んでしまう、もしくは失敗したという現実から逃避したく損切りをしないトレーダーが多くいると考える(本人はそう考えてないかもしれないが、潜在的意識がそうさせる)。

 また、損切りさえしなければ失敗がまだ確定しない(=口座残高が減らない)ため(ただし評価残高は減っている)、含み損がゼロになる(失敗をしていないという可能性が実現する)ことを願い出した結果損切りをしなくなるという側面もある。そのため、余計に損切りという行為を拒絶する。

 そして「これ以上含み損を抱えられない」というところまで損失が膨らみ、強制的にロスカットされる。

 日本の社会風土と同様に、たった1回の負けでトレードができなくなる(≒人生が終わる)ような損失を抱える。

 こうした実経験を繰り返すことでより確信が深くなるのである、「1回も失敗してはならない」と。

 その結果が勝率100%の手法でないといけないという誤解と、勝率100%の手法を探すいわゆる「聖杯探し」につながっていると考える。



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