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「優位性のある仕掛けパターン」とはなにか?(1/4)

 「優位性がある」とはどのようなものでしょうか。

 本節ではあるべきトレード手法の形について簡単に考えるために、FXの局面について考えるのではなく「サイコロの目を当てるゲーム」を例に優位性を説明します。

 トレードをしようと思ってる方からしたら、あまりにも簡単すぎる内容(理屈)かもしれません。

 しかし、その簡単な理屈を「トレード」に置き換える概念がないと、間違った感覚でトレードを行ってしまい、そして資産を減らしてしまいます(私もその1人でした)。

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サイコロの目を当てるゲーム

 今から説明する例題は、いわゆる高校・大学で習う「確率統計」の内容の触りの部分です。

 確率統計と聞いて「自分には理解できないかもしれない」と思うかも知れませんが、心配ありません。

 なぜなら、四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)と分数さえ理解できていれば問題ないからです。

 つまり、義務教育課程を終えている人なら誰でも分かる問題ですので軽い気分で読んで頂ければと思います。


例題)

あなたはサイコロの目を当てるゲームに参加します。

すべての目(1~6)が同様に確からしい確率で出る六面体のサイコロをディーラー(親)が振り、出た目を当てるゲームです。

選択肢はAとBの2つしかなく、それぞれ

  • A:2~6が出る
  • B:1が出る

となっており、どちらかに賭けます。

スタート時点で100P(ポイント)を所有しており、賭ける際に10Pを支払います(手数料)。

正解すると20Pもらえ(手数料を引くと+10P)、不正解だともらえません(同-10P)。

あなたはこのルールの中でどのような戦略を取りますか?

※「同様に確からしい」という用語は統計学用語で、全てが常に一定の確率で出ることを意味しています(ここでは、特定の目が出やすくなるようにサイコロに細工したり、特定の目が出続けるようなサイ振りを行ったりしない、という意味)


 このような問いに対して出てくる回答は、概ね以下の2パターンと考えられます:

常にAに賭け続ける

たまに出る1(B)は捨てて、ずっとAに賭けます。

サイコロを振ってAが正解になる確率は6分の5(≒83.33%)、確率が高い方に賭け続けるという方法です。

6回に5回はAに、6回に1回はBに賭ける

確率上Aになる確率が6分の5、Bになる確率が6分の1なのだから、Aを6回中5回、Bを6回中1回賭けます。Bに賭けるタイミングは感性と勘です。

彼は勝率100%を狙うために、6分の1の確率で正解になるBも狙う戦略を立てました。うまくいけば勝率100%も夢ではありません。

常にAに賭け続けた場合

 結論から言うと、この「Aに賭け続ける」戦略がこのゲームにおいて最も効率的にポイントを稼げる戦略です。

 何があっても常にAに賭け続ける場合、勝つ確率は83.33%となります。

 その結果、ポイントは6回賭けるごとに40Pのペースで増えることが期待できます(5勝1敗ペース…50-10=40P)。

 グラフで示すと、以下のような上昇のグラフが描けます:

「トレーダー的思考」…より高い期待値を求めること

 6回ごとに40P増えるため、40を6で割った6.66…≒6.67がこの戦略の「期待値」となります。

 期待値とは、1回賭けるごとに得られることが期待できる値のことで、期待値がプラスだとポイントは増えていく方向、マイナスだと減っていくことになります。

 Aに賭け続けると期待値6.67が得られる…これ(一貫した手法を取り続けるとポイントが増えていく状態)こそが「優位性のある仕掛けパターンを有している」という状態です。

 しかも「Aに賭け続ける」だけなので、実行も非常に容易です。

 私は「最高効率の戦略を求めた上でその戦略をやり通す」考え方を「トレーダー的思考」と定義しています。

 このトレーダー的思考こそが、FXで勝てる手法を組み立てるために必要な要素であると考えます。



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