スポンサーリンク

バーブワイヤー(barb wire)考察(応用編、2/3)

その1(1/3)の続きです。

スポンサーリンク

パターン2:失敗ブレイクがダマシになるパターン(ダマシのダマシ)

 応用編もう一つのパターンは、初動が失敗に終わり、足2が引けるまでは基本編と同じなのですが、足2以降のベア派の仕掛けも失敗に終わるというパターンです(下図)。

 通称「ダマシのダマシ」とも呼ばれ、バーブワイヤーに関わらず多くのトレード機会で登場します。

 足1のブレイクで仕掛けたブル派が足2で損切りし、足2や足3で売ったベア派は足4で損切り(もしくは含み損を抱えたまま保持)するため、つくづく勝者はいません

 足1の高値で売って足3の安値で利食いしたトレーダーが唯一の勝者となりますが、果たしてそんなことは可能かは想像に難くありません。

足2以降の詳細な考察

 足1のブレイクが失敗に終わったことでブル派が仕掛けるのを止め、そしてベア派が仕掛けるため、相場はサポートラインへ向けて下落を開始します。

ベア派
積極的な
ベア派
売る売る売る売る売る売る売る売る売る売る

ブル派
ブル派

 ブル派の損切りゾーンとして、サポートラインを明確にブレイクしたタイミングが第一候補です。もしかしたら足1の安値で損切りするブル派もいるかも知れませんが、大方のブル派の損切りはサポートラインブレイク近辺に殺到すると考えます。

 足2ではサポートラインをブレイクし、最安値では下図のようなローソク足を形成しています。引けの手前で少し戻しヒゲをつけましたが、本例ではサポートラインをブレイクしたまま引けています。

 ただ、使用しているチャートやブローカーによってはもしかしたらまだブレイクしてないように見えるところもあるかもしれません。

 ローソク足に使用するレートは売値(Bid)なのか高値(Ask)なのかによっても変わりますし、スプレッドの大きさによってサポートラインが数pipsズレるからです。

足3のブレイクと失敗

 とはいえ、足3では、概ねどの世界のどのブローカーのチャートでも「明確にブレイクした」と解釈できるであろうレベルまで下落しています。

 足3が最安値を記録したときのチャートが下図です。

ベア派
積極的な
ベア派
売る売る売る売る売る売る売る売る売る売る

ブル派
積極的な
ブル派
売り戻し売り戻し(損切り)

 ここまで来るとどう見ても上抜けがダマシのブレイクで、それをきっかけに下方向へのブレイクが決まったかのように見えます。

 しかしなぜか今回に関しては失敗に終わり、これ以降相場は下落しませんでした。

 レートは徐々にサポートラインへプルバックしていき、引けを迎える頃には十字足を形成しています。もしかしたら、一時的には陽線になっていたかも知れません。

 そして足4は早々にサポートラインを上抜けし(下図)、足3の高値も更新したことで、ベア派の買い戻しが殺到、再びレートはトレーディングレンジの中に収まりました。

ダマシの仕掛けが「ダマシ」になった原因について

原因1:バーブワイヤー形成前のトレンドがアップトレンドだった

 バーブワイヤーがどのような経緯で持って形成されたかは、ブレイクの成否に大きく関わると考えます。

 例えば、今回のバーブワイヤーが、上昇トレンドにおけるポールフラッグスイングの「フラッグ」の部分で形成されたとすると、トレンドは次の「スイングに向けた上方向へのブレイクへのビルドアップパターン」へ向かっていたと考えられます(下図)。

 バーブワイヤーの部分だけに注目すると方向感のない、どっちに転んでも不思議でない展開に見えます。しかし、上位時間足やバーブワイヤー形成前のトレンドを確認することで、デイトレーダーやスイングトレーダーの目線が確認でき、「トレンド的には上方向へのブレイクのほうが成功確率が高い」と考えることができます。

※表示しているローソク足の時間足について特に指定していませんでしたが、上記の考え方は図のローソク足を「5分足」や「15分足」として見た場合の考え方です。

原因2:ベア派の同意が得られなかった

 「下抜けのブレイクが成功する」と判断して仕掛けたベア派が少なく(理由は、原因1のようなものや時刻的な問題など)、
思っていたほどの圧力をかけられなかったという原因です。

ベア派
積極的な
ベア派
売る売る売る売る

ベア派
慎重な
ベア派
…(なんか違うな…)

原因3:熱心に買うブル派が多くいた

 ダブルの圧力を得るには、含み損を抱えたブル派が売り戻し(損切り)を行うことが条件に含まれます。

 今回のようなパターンの場合、損切りを行ったブル派も当然ながらいるとは思いますが、それ以上にここを底と断言して買い続けた、もしくはここを底にするために買い続けた熱心な機関投資家のブル派が多くいたことが考えられます。

ファンド
ブル派
(ファンド)
あ、買います(10000lot

ベア派
積極的な
ベア派
売る売る売る売る

ブル派
積極的な
ブル派
買う!買う!買う!買う!買う!買う!買う!買う!

ファンド
ブル派
(ファンド)
まだ買います(10000lot

ベア派
慎重な
ベア派
…(やめておこう…)

ファンド
ブル派
(ファンド)
さらに買います(10000lot

 熱心に買い続けるだけの根拠はなにかと考えると、やはり原因1に起因するような根拠があったと考えるのが妥当です。

原因4:なんらかの偶然が加わった

 片方の通貨に大きな影響力をもたらすような要人発言指標発表があった、などのファンダメンタルズ的要因、ブル派やベア派側の誤発注など、その時限定と言わざるを得ないようなことが生じたというものです。

 これに関しては深く考察する必要がないため、割愛します(偶然はどう考察しても偶然の域を出ない)。

ベア派
ベア派
売ります(Long:50000Lot

ベア派
ベア派
あっ…

足4以降の展開について

再びトレーディングレンジ内を推移する

 ブル・ベア双方が再び拮抗し、トレーディングレンジの中を推移するパターンです。

ブル派
積極的な
ブル派
買う買う買う買う買う買う買う買う買う買う

ベア派
積極的な
ベア派
売る売る売る売る売る売る売る売る売る売る

 足1のブレイク時よりも市場参加者が増えている可能性が高く、次のブレイク成功時はより大きな上昇(下落)となることが予想されます。

ダマシのダマシ後のブレイク

ベア派
積極的な
ベア派
買い戻し買い戻し買い戻し買い戻し(損切り)

ブル派
積極的な
ブル派
買う買う買う買う買う買う買う買う買う買う

ブル派
慎重な
ブル派
買う買う買う買う

 下方向へのブレイクがダマシとなり、ベア派の損切りとブル派の仕掛けが上方向へのダブルの圧力を生み出して一気に上昇するパターンです。

 ダマシのダマシで仕掛けることをプランに入れている人は成功するかもしれませんが、2回のダマシの両方で仕掛けたトレーダーはこの時点で往復ビンタ(2回連続損切り)を食らっているため仕掛けられず、見送るだけになる可能性があります(一番最悪のパターン)。



コメント